地域包括支援センターにズームイン!!!
地域包括支援センター
高齢者が住み慣れた地域で生活できるように、
介護・医療・保健・福祉などの側面から高齢者を支える「総合相談窓口」です。
熊本市高齢者支援センター ささえりあ城南

- ・杉上校区
- ・隈庄校区
- ・豊田校区
重層的支援体制を整えて、
多様なニーズに対応
熊本市南区「城南まちづくりセンター」内に拠点を置く『ささえりあ城南』。主任ケアマネジャー、社会福祉士、看護師、生活支援コーディネーターなど多職種で活動しています。
特徴は、熊本市内でも珍しく、同一建物内に障がい者相談支援センターや老人福祉センターが併設している点です。3つの分野でより緊密に連携が取れる利点があり、それを活かしてさまざまな活動を行っています。
例えば、障がいのある子を持つ親が高齢となり支援を必要としたり、親と子供のダブルケアをしていたり、「8050問題」で支援の必要な老齢の親が引きこもりの子と暮らしていたりなど、個人や世帯が複数の生活上の課題を抱えている場合、各分野で情報やノウハウを共有し、的確に必要な支援を行っています。
また、老人福祉センターで開かれている高齢者向けの健康体操などの集まりにも目を向けて、個々人の健康状態にも着目して、必要な情報の提供など病気やケガの予防に努めています。なかでも認知症は早期発見が重要なので、小学校でも認知症サポーター講座を開くなど、早い段階から認知症への理解、支援の働きかけを進めています。
城南町には住民主体で互助を活用し、みなで支えようという機運があるそうで、支援を必要とする人を地域で支える取り組みにもつながっているようです。
また、『ささえりあ城南』では南区が提唱する「人生会議」の啓発活動にも力を入れています。「在宅介護や終末期の医療やケアに対してご自身もご家族も早めに考えておくことが大切です。最後まで自分らしくあるために、身近な人と話し合って準備をする大事な機会です」とセンター長の米村さん。
国は複雑・多様化する支援ニーズに対して、各分野が連携して包括的な「重層的支援体制」の構築を積極的に進めています。『ささえりあ城南』はその一翼を担い、地域の支援を必要とする高齢者のサポートに努めています。
