物や空間の整理で故人の“想い”感じる
遺品整理は早めの対策がカギ
故人の部屋の掃除や片づけ・処分は、これまで家族でやることが一般的でした。
しかし、急速な高齢化や核家族化に伴い、人手や時間の面ですべてを家族だけで行うことが困難なケースも
多いそう。
そんな家族の負担を減らすために、現在注目されているのが、「遺品整理」「生前整理」です。
遺品整理士の資格を持ち、多くの依頼実績を重ねている『東宝』の阪口顕史代表取締役にお話を伺いました。
株式会社 東宝 代表取締役
阪口 顕史 さん
物や空間の整理で故人の“想い”感じる
故人の部屋の掃除や片づけ・処分は、これまで家族でやることが一般的でした。
しかし、急速な高齢化や核家族化に伴い、人手や時間の面ですべてを家族だけで行うことが困難なケースも多いそう。
そんな家族の負担を減らすために、現在注目されているのが、「遺品整理」「生前整理」です。
遺品整理士の資格を持ち、多くの依頼実績を重ねている『東宝』の阪口顕史代表取締役にお話を伺いました。
株式会社 東宝 代表取締役
阪口 顕史 さん
ただの片づけで終わらない
「遺品整理」とは
遺品とは、故人が所有していた衣類・家具・電化製品などの動産物全般を指します。「遺品整理」は、文字通り遺品の片づけをする仕事です。家族が遠方に住んでいたり、高齢で自分たちだけで行うのは体力的に難しかったりする場合に活用されています。「遺品整理は、ただ物を片付けるだけでなく、故人や家族の思いをくむことが大切です。弊社では、できるかぎりご家族に立ち会ってもらい、故人の思い出話を聞きながら作業をしていきます。立ち会いが難しい場合は、作業前・作業中・作業後の写真を撮影して後日送付しています。部屋の写真が思い出になる、と喜ばれることも多いですね」と阪口代表。故人が一人暮らしで身寄りもない場合、行政から依頼されて遺品整理を行うこともあるそうです。
これまで家族でやることが当たり前と思われていた遺品整理ですが、身内が亡くなり、心身ともに疲弊しているときには、そこまで手が回らないのも事実。プロにお願いして、少しでも負担を減らすことも選択肢の一つではないでしょうか。
位牌や仏具は
提携しているお寺で供養
遺品整理の中でも、扱いに悩むのが位牌や仏具。離れて暮らしていたり、置くスペースがなかったりと、遺族が引き取ることが難しい場合もあるようです。「位牌や仏具の処分のご相談があった場合、弊社では提携しているお寺の住職に故人のご自宅へ来ていただくか、位牌・仏具をお預かりしてお寺へ行き、“魂抜き”をしてもらいます。仏壇の処分も同様です。供養をせずに処分のみ依頼される場合は、基本的にお断りをしています」。故人の宗教や宗派により異なったルールがある可能性も出てくるので、遺品整理業者へ依頼する際は情報を整理して伝えましょう。
本人の意思を尊重できる
「生前整理」
遺品整理を行うと、家族から「故人が生きているうちにしておけばよかった」といった声がよくあがるそうです。特に、一人暮らしや夫婦2人暮らしの場合、離れて暮らす家族や高齢の配偶者が必要な書類などを探すことになると、時間もかかり、体力や精神力の面でも大きな負担になります。
「生前整理」は、亡くなった後に家族が遺品整理しなくていいよう、生きているうちに身の回りの物を整理しておくことです。「遺品整理と違うのは、整理する物の所有者がいらっしゃるので、必要な物や不要な物の確認がすぐに取れることです。生前整理も遺品整理と同様に、作業時はご本人やご家族に立ち会ってもらいます。思い出の品というのは一人ひとり違うものなので、ご本人からお話を聞けるのはありがたいことです」。
家財がどれだけあるのかを確認し、必要な物と処分する物を選別します
http://kk-toho.com/