

熊本県
老人保健施設
協会へ
ズームイン
介護業界は、日々どのように変化しているのでしょうか。介護業界で
積極的な取り組みをされている方へズームアップして、お話しを伺いました。



介護業界は、日々どのように変化しているのでしょうか。介護業界で積極的な取り組みをされている方へズームアップして、お話しを伺いました。
熊本県
老人保健施設
協会へ
ズームイン
「絆」を深め、地域のニーズに応え必要とされる「ろうけん」を目指して
「ろうけん=介護老人保健施設」は、入院後のリハビリテーションや介護のケアを受ける環境が整わなかった昭和の終わりに、高齢化社会へ対応する入院医療と在宅生活をつなぐ中間施設として誕生しました。県内にも老人保健施設が数か所開設され、程なくして熊本県老人保健施設連絡協議会が発足し、今の熊本県老人保健施設協会となりました。
熊本県老人保健施設協会は、3つの役割を軸に県内の老人保健施設会員87施設のサポートをしながら活動しています。1つ目は「利用者の尊厳を守り、安全に配慮しながら、生活機能の維持・向上をめざし総合的に援助し、家族や地域の人びと・機関と協力し、安心して自立した在宅生活が続けられるよう支援する」という、介護保健施設の理念の徹底と周知活動です。2つ目は熊本県内の老人保健施設が地域の“拠り所”として継続できるように、運営面や経営面での支援、働く人の資質向上など教育面でのサポートです。3つ目は地域の皆さまへ向けた「老人保健施設」の広報活動です。利用者やご家族の「よろず相談窓口」として、住み慣れた自宅や地域で在宅復帰の役割を果たす「ろうけん」を、地域の皆さんに知っていただけるよう、多方面からのアプローチを行っています。他にも、全国の老人保健施設や医療保健団体、介護団体と一緒にテーブルを囲み、課題を抽出し行政へ届けるなど、団体間連携や行政とのパイプ役も担っています。
時代の移り変わりと共に、家族構成の変化やコロナ禍、介護保険制度の導入などで医療や福祉も様変わりしてきました。多様化するニーズと超高齢化社会の中で、介護保険制度への理解を深めるために、地域の皆さんへ向けての勉強会や活動の必要性も感じています。利用者以外で介護に携わるご家族や地域の民生委員、看護師、ケアマネージャーやソーシャルワーカーなども一緒に勉強会や交流等を通じて「絆」を深め、単なる介護保険入所施設ではなく、地域ニーズに応えながら必要とされる魅力を持った地域生活支援施設「ろうけん」へと役割を担っていければと考えています。