地域連携室にズームイン!!!

地域連携室

患者の医療機関への支援から、在宅介護・施設介護はじめ、
行政や福祉に係る多くの施設を繋ぐ「総合支援窓口」です。

くまもと森都総合病院地域医療連携室

くまもと森都総合病院地域医療連携室のみなさんくまもと森都総合病院地域医療連携室のみなさん

地域とともに、
つながる医療をめざして

2017年に現在の場所に新築移転して、2022年には100周年を迎えた『くまもと森都総合病院』。現在は20の診療科を整備して地域の総合病院として、月に8千人以上の患者に対応しています。「患者さんがスムーズに受診や入院ができるよう、また退院後の転院先のつなぎや在宅での療養や施設入所などのサポートをするのが私たちの主な仕事です。十分な聞き取りや生活環境などを踏まえて個人に合わせた対応を心がけています」と話すのは、地域医療連携室で社会福祉士として活動する早瀬直哉さん。急性期・二次急性期医療病院としての役割がある中で、できるだけ患者の希望に沿った“つなぎ”をすることが重要だと話します。他の病院やクリニック、行政や福祉に関わる施設などとの連携が求められ、定期的に他の医療施設と会議を開いたり、医師やソーシャルワーカーがクリニックなどに足を運んだり関係を深めています。

「当院は熊本県指定がん診療連携病院でもあります。院内にはがん相談支援センターを設けており、治療のことや緩和ケア、あるいは経済的なことなど当院の患者さんのみならずどなたでもご相談に応じています」と、室長を務める宮瀬志保医師。2024年には腫瘍内科も新設して、これまでの腫瘍精神科、緩和ケア、がんリハと合わせてがん治療の充実を図りながら、がん患者やその家族の多角的な支援にも力を入れています。毎月第2火曜日には「がんサロン」を開き、がんを体験された方や家族などが参加して思い思いの話をする交流の場を設けています。だれでも参加でき予約も不要。がんの悩みや不安を抱える人たちが、いろいろな情報や経験、思いを共有できることを目的に開かれています。

「当院は産婦人科や乳腺外科もあるため女性優先病棟も有しており、また女性相談外来も設けて女性特有の病気や悩みにも対応しています。さらに総合診療科があることも一つの特徴だと思います。地域の総合病院として幅広い対応が可能となり、他の診療科と連携した治療も継続できます」と宮瀬室長。

100年の歴史を刻む地域の開かれた病院として医療ニーズに応えながら、また医療・福祉の向上を視野にさまざまな情報や技術の発信にも努めつなぐ医療をめざしています。

2017年熊本市中央区大江に新築移転した『くまもと森都総合病院』2017年熊本市中央区大江に新築移転した
『くまもと森都総合病院』