住み慣れた家で
自分らしい生活を
求められる在宅医療とは

長期療養が必要となった時、あるいは終末期を迎えた時、
多くの人が自宅での療養を望んでいます。
住み慣れた家で家族とともに、あるいは介護施設で、
前向きに自分らしくありたいと願う人たちのために医療を提供するのが在宅医療。
今、求められる在宅医療の現状はどうなっているのでしょうか。
在宅医療専門医として最前線で活動を行い、またその普及と人材育成に力を注ぐ
『ひまわり在宅クリニック』の後藤慶次院長にお話を伺いました。

医療法人 ソレイユ ひまわり在宅クリニック 理事長・院長 後藤 慶次さん

医療法人 ソレイユ
ひまわり在宅クリニック

理事長・院長
後藤 慶次 さん

熊本在宅ドクターネット事務局
日本緩和医療学会暫定指導医
日本在宅医学会認定専門医
日本プライマリケア連合学会認定医

住み慣れた家で
自分らしい生活を
求められる在宅医療とは

長期療養が必要となった時、あるいは終末期を迎えた時、多くの人が自宅での療養を望んでいます。
住み慣れた家で家族とともに、あるいは介護施設で、前向きに自分らしくありたいと願う人たちのために医療を提供するのが在宅医療。
今、求められる在宅医療の現状はどうなっているのでしょうか。
在宅医療専門医として最前線で活動を行い、またその普及と人材育成に力を注ぐ『ひまわり在宅クリニック』の後藤慶次院長にお話を伺いました。

医療法人 ソレイユ ひまわり在宅クリニック 理事長・院長 後藤 慶次さん

医療法人 ソレイユ
ひまわり在宅クリニック

理事長・院長
後藤 慶次 さん

熊本在宅ドクターネット事務局
日本緩和医療学会暫定指導医
日本在宅医学会認定専門医
日本プライマリケア連合学会認定医

知っているようで知らない
「在宅医療」とは

知っているようで知らない
「在宅医療」とは

 厚生労働省の調べによると、人生最後は自宅で迎えたいという人が7割近くも昇っているというデータがあります。入院治療を望まず、自宅で、できる範囲の医療で自分らしい生活を送りながら療養したい、あるいは最期を迎えたい、そんな思いを支えるのが在宅医療です。「在宅医療とは自身で交通機関を使って病院に通院するのが難しい場合、医療関係者が定期的に訪問して状態の管理などを行いながら継続的に治療を行うことです。急変した場合は24時間、年中無休での対応が必要となります」と後藤院長。年齢や病気の種類、要介護度などを問わず、本人や家族が希望によって在宅医療は受けられます。

療養に関する希望

暮らしや生活を支える医療 
本人や家族の要望に沿って

「在宅医療と病院での治療の大きな違いは、病院は病気を治すことを目的としていますが、在宅医療の場合は患者さんの家や施設での生活を支える医療が中心となります」。もちろん病気を治すことも行いますが、患者の基本生活の質を上げる、あるいは低下を食い止めることが主な目的です。患者や家族の要望によっては根本治療よりも緩和ケアを優先することもあり、治療は相談しながら患者主体で行っていきます。「私の場合ホスピスで勤務していたこともあって、緩和ケアを希望される患者さんも多いですね」。年間、約70人もの終末期の患者を診ている後藤院長。「ホスピスでは、多くの人たちが自宅へ帰りたいという思いを持っていました、しかし自宅でのかかりつけ医が見つからず、希望が叶えられない患者さんも多かったですね」。そんな現実を突きつけられた後藤院長は、在宅医療の専門医として同院を立ち上げたそうです。「在宅でも入院と同じように安心して医療が受けられる体制が整わないといけません。しかし、現在は自宅療養のニーズに応える受け皿が全然足りていないのが現状です」。
 在宅医療と謳いながらも24時間・年中無休体制が整わない病院が多いのも現状です。在宅医療チームの絶対数の少なさも大きな課題です。

理解と普及を目指し
若い在宅医療チームの育成

 「在宅医療は医師、訪問看護師、ケアマネジャー、訪問薬剤師など多職種がチームとなって活動します。病院と違ってみなフラットな関係で、どちらかというと訪問看護師が中心となります。医師は繋ぐ役、患者さんと医療チームをあるいは多職種同士を繋いで大きな流れを作っていくことが重要だと考えています」。
 患者や家族の理解はもちろん、医師や医療関係者の理解が一番必要ではないかと院長はいいます。これまでの病院主体の医療から連携しながら多職種での在宅医療が拡充するために、若い医療従事者の育成も大事な仕事だと後藤院長は後進の指導育成にも奔走しています。

患者様一人ひとりにあわせて丁寧な診察を行います!

24時間年中無休の確立 
情報の共有、連携の構築を

「在宅医療と病院での治療の大きな違いは、病院は病気を治すことを目的としていますが、在宅医療の場合は患者さんの家や施設での生活を支える医療が中心となります」。もちろん病気を治すことも行いますが、患者の基本生活の質を上げる、あるいは低下を食い止めることが主な目的です。患者や家族の要望によっては根本治療よりも緩和ケアを優先することもあり、治療は相談しながら患者主体で行っていきます。「私の場合ホスピスで勤務していたこともあって、緩和ケアを希望される患者さんも多いですね」。年間、約70人もの終末期の患者を診ている後藤院長。「ホスピスでは、多くの人たちが自宅へ帰りたいという思いを持っていました、しかし自宅でのかかりつけ医が見つからず、希望が叶えられない患者さんも多かったですね」。そんな現実を突きつけられた後藤院長は、在宅医療の専門医として同院を立ち上げたそうです。「在宅でも入院と同じように安心して医療が受けられる体制が整わないといけません。しかし、現在は自宅療養のニーズに応える受け皿が全然足りていないのが現状です」。
 在宅医療と謳いながらも24時間・年中無休体制が整わない病院が多いのも現状です。在宅医療チームの絶対数の少なさも大きな課題です。

人口10万人当たりの都道府県別在宅療養支援病院数
取 材 協 力
医療法人ソレイユ 
ひまわり在宅クリニック